よくある質問

鉄(SUS)のクラッド材としての特徴を教えて下さい。

回答

鉄(SUS)はクラッド材においては、オーステナイト系ステンレスと、フェライト系ステンレスの2種類が一般的です。

≪オーステナイト系ステンレス≫

オーステナイト系ステンレス鋼とは、クロムとニッケルを主成分とした合金であり、常温でもオーステナイトの組織がフェライトに変化することがないステンレス鋼です。非常に優れた耐食性を有しています。また、磁性を持たず、磁気干渉を起こしません。さらに、溶接や加工が容易であり、強度も比較的高いです。また、オーステナイト系ステンレスは耐高温にも優れており、耐熱性があります。

そのため、食品加工、化学工業、医療器具、建築材料など、様々な産業で広く使用されています。

≪フェライト系ステンレス≫

フェライト系ステンレスは、主にクロムを主成分とした合金であり、磁性を持つことが特徴です。耐食性はオーステナイト系ステンレスに比べてやや劣りますが、一般的な環境下では十分な耐食性を持ちます。また、フェライト系ステンレスは加工性が非常に優れており、切削や曲げなどの加工が容易です。さらに、比較的低いコストで入手可能なため、コストを抑えたい場合に重宝されます。

クラッド材としては、銅、アルミ、ニッケル、チタン、軟鋼、炭素鋼、高張力鋼と接合が可能で、非常に幅広い金属と組み合わせて接合ができる金属材料です。

鉄(SUS)を表皮金属としたクラッド材の取扱い製品としては、SUS/Al2層、SUS/Al/SUS3層、SUS/SS4002層、SUS/Cu/SUS3層がございます。
下記のリンク先にそれぞれの詳細を記載したページがございますので、ご興味のあるお客様は御覧ください。
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