よくある質問

ベリリウム銅合金の特徴を教えて下さい。

回答

銅は加工性、導電性、熱伝導性、耐食性に優れ、貨幣・電線・建築材料と幅広い分野で使われている金属です。銅に数パーセントのベリリウムを添加して作るベリリウム銅合金は、銅の良い性質を生かしながら、特殊鋼に匹敵する高い強度と優れたバネ性を備えており、数ある銅合金の中で最も優れた材料といえます。

ベリリウム銅の主な特徴

  • 高い強度とバネ性:ベリリウム銅は、銅合金の中でも特に高い強度とバネ性を持ち、特殊鋼に匹敵する性能を発揮します。析出硬化処理によって最高で1500N/mm²の引張強度と硬度はHRC38~45を実現。
  • 優れた導電性:合金の種類や質別によって異なりますが、約20~70%IACSの高い導電性を持ちます。
  • 耐食性:銅合金の中でも、特に耐食性に優れています。
  • 非磁性:磁気を帯びないため、精密機器や電子部品など、磁場の影響を避けたい用途に適しています。
  • 耐熱性:良好な応力緩和抵抗を持ち、高温環境下でも使用可能です。
  • 成形性:加工が容易で、精密な加工も可能です。
  • 耐疲労性:時効硬化処理により、耐疲労性が向上し、製品の長寿命化に貢献します。
  • その他:防爆工具、溶接機部品、金型材、精密測定機器、楽器、弾丸、宇宙開発用など、様々な分野で応用されています。

ベリリウム銅の用途

ベリリウム銅は、その高い強度と導電性、その他の優れた特性から、以下のような様々な分野で利用されています。

  • エレクトロニクス:高密度実装、高信頼性コネクタ、スイッチ、リレー、ソケットなど
  • 自動車:センサー、スイッチ、リレー、ソケットなど
  • 通信インフラ:5G基地局の電磁波シールド材など
  • モビリティー:EVの充電コネクタなど
  • その他:楽器、精密測定機器、海底ケーブル、宇宙関連部品など

ベリリウム銅は、その優れた特性から、様々な分野で高信頼性、小型化、長寿命化に貢献しています。

当社では、2種類のベリリウム銅を取り扱っております。
また、様々な形状、サイズのベリリウム銅を取り扱っておりますので、
ご興味のあるお客様は下記リンクより取扱事例を御覧ください。
>>ベリリウム銅合金の取り扱い事例はこちら!