
現在、多くの産業分野で導電部材として「銅バスバー(ブスバー)」が使用されていますが、近年の銅価格の高騰や、製品の軽量化への要求に対し、頭を悩ませている設計・購買担当者様も多いのではないでしょうか。
本日は、銅の「導電性」とアルミの「軽さ・低コスト」を兼ね備えた「銅/アルミクラッド材」による、具体的なコストダウン手法をご紹介します。
1.銅/アルミクラッド材とは?
銅・アルミクラッド材は、銅とアルミニウムを圧延技術で接合した複合材料です。表面は銅であるため、従来の銅バスバーと同様の溶接性を維持しつつ、芯材や片面をアルミに置き換えることで、大きなメリットを生み出します。
2.クラッド材に切り替える3つのメリット
① 材料コストの低減
アルミニウムは銅に比べて安価で、比重も約3分の1です。銅バスバーを同等の導電性を持つクラッド材に置き換えることで、材料コストを10%〜50%程度削減することが可能です(※設計条件によります)。
② 大幅な軽量化
EV(電気自動車)や大型配電盤、蓄電池システムにおいて、「重さ」は共通の課題です。クラッド材を採用することで、導電性を維持したまま、バスバー自体の重量を例えば銅の比率20%の場合56%軽量化できます。
③ 接続の信頼性は「銅」のまま
「すべてアルミにしたいが、端子接続部の電蝕や接触抵抗が心配」という声が多く聞かれます。クラッド材であれば、接点部分は「銅」であるため、既存の圧着端子やボルト締め、メッキ処理をそのまま活用いただけます。
3.活用事例
4.銅バスバー vs 銅/アルミクラッド材
| 項目 | 銅バスバー | 銅/アルミクラッド材 |
| 導電性 | ◎(基準) | 〇(厚み設計で同等維持) |
| 重量 | ×(重い) | ◎(非常に軽い) |
| 材料コスト | ×(高価) | 〇(比較的安価) |
| 溶接性 | ◎ | ◎(表面が銅のため) |
「どれくらいコストが下がるのか?」「具体的な設計はどうすればいいか?」といった疑問がございましたら、弊社にご相談ください。
電線に広く使用される銅は電気伝導率が非常に優れている反面、コストが高く重量も重いため改善が必要。
銅とアルミのクラッド材を材料とした電線にすることで、電線の軽量化を実現しアーク(電弧)の発生を抑制し、耐久性も向上。
銅価格の高騰を背景に、太陽光発電所や建設現場、鉄道施設などで銅線の盗難被害が急増していること。
広大な敷地への防犯カメラやフェンスの設置には多額のコストがかかる上、盗難に遭えば、設備の稼働停止による減収や修復のための多大な費用が経営を圧迫すること。
銅クラッドアルミ(CCA)材の特性を活かし、材料そのものの転売価値を抑制して盗難リスクを未然に防ぐこと。
銅線に比べ安価かつ軽量な素材への置き換えにより、万が一の被害時も修復コストを最小限に抑え、かつ施工時の人件費削減も同時に実現すること。