リン青銅は、銅とスズの合金である青銅にリンを加えることで、青銅内部に含まれる酸化銅を脱酸した金属です。サビとして存在する酸化銅を取り除くことで、強度や硬度が向上し、耐摩耗性や弾性が改良されます。そのため、リン青銅は、加工性が高く耐食性に優れた青銅をより優れた合金にしたものです。

① 優れたばね性・弾性
疲労強度が高く、長期間の荷重がかかるバネ、スイッチ、コネクタなどの端子材として最適。
② 高い耐摩耗性・耐食性
摩擦に強く、安定した性能を発揮するため、歯車や軸受けなどの機械部品に有効。また、錆びにくく化学的腐食に強い。
③ 良好な電気伝導性
銅合金ならではの電気特性を持ち、電気・電子部品の接点部材として信頼性が高い。
④ 非磁性
磁場環境下(MRIや精密機器)でも影響を受けない。
⑤ 加工性が高い
プレス加工や曲げ、絞り加工が容易で、複雑な形状の部品成形に適している。
リン青銅(りんせいどう)は、優れたバネ性、高い電気伝導性、耐摩耗性、耐食性を持つ銅合金です。主に電気・電子部品のコネクタ、スイッチ、リレー端子、精密ばね、カメラ部品、楽器(シンバルやギター弦)、産業用ブッシュや軸受など、高い信頼性が求められる製品に使用されています。
電気・電子機器部品
(特長: 導電性・バネ)
・スマートフォン、パソコン、自動車関連のコネクタやスイッチ
・リレー端子、バッテリー端子、リードフレーム。
・ICカードやスイッチ用接点。


精密ばね・機械部品
(特長: 高いバネ特性・耐疲労性)
・精密機器の板ばね、
スプリングワッシャー。
・時計のゼンマイ、カメラの機構部品。
摺動・機械部品
(特長: 耐摩耗性・耐食性)
軸受(ブッシュ)、スリーブ、ギア。
油圧シリンダ、製紙用ロール。

その他
管楽器(シンバル)、ギターの弦。
溶接棒(青銅溶接棒)。
| 種類 | C5050, C5071, C5111, C5102, C5191, C5212, C5210, C5240 |
| 形状 | コイル、棒、シート |
銅合金の中でも特に優れたバネ性と耐疲労性を誇るリン青銅は、精密機器から重工業まで、現代のモノづくりに欠かせない高機能素材です。金属材料において豊富な実績と知見を有するバイメタル・ジャパンでは、お客様の用途や要求仕様(導電率、硬度、加工性など)に応じ、最適なグレードや形状(コイル・棒・シート)でのご提案が可能です。
100社を超える導入実績と、国内外のトップメーカーとのネットワークを活かし、設計段階からの課題解決を全力でサポートいたします。