クラッドメタルというのは、2種類以上の金属を強固に張り合わせた新し金属で、組み合わせ次第では無限の可能性を持っています。
2層、3層、4層、5層など、全て異なる金属を自由に張り合わせることが可能となっています。
クラッドメタル(クラッド材)では耐食性を良くした材料の組合せを作ることもでき、電気伝導性に優れた金属と優れた金属と強度のある金属とを組み合わせて、強度不足などの問題点を解消させることも可能となっています。
つまり、構成する金属のそれぞれの特徴を考えれば、欠点を補強し性能の向上を図ることも可能です。
金属同士を接合させて剥離しないか心配される方も多いと思いますが、接合面は強靭なのでその心配は不要となります。
クラッドメタル(クラッド材)を作る際は、接合する金属の面を綺麗に洗浄して、ほこりや酸化なども取り除き、表面をしっかりならして接合しやすくします。
金属同士を圧力によって原子間接合させることから、相手側の材料の領域に入り込む状態になります。その後熱処理を行うことで、さらに原子間結合が強靭なものになり、剥離しなくなります。
強靭に組み合わさったクラッドメタル(クラッド材)は、必要な厚さに成形することができ、商品の部品などに使用され、大きな役割を果たします。