よくある質問

クラッド材はどのような製品に使われていますか?

回答

【お客様の質問】

クラッド材に興味を持っています。圧延接合により異種金属を接合すると認識だけはありますが、具体的にどのような業界で使用され、どのような製品が出来ているのか、何故クラッド材を選んだのか。

単一の金属を選ばない理由はどうしてなのだろうと思いました。教えた頂けますと幸いです。

【当社の回答】

クラッド材は、一つの金属と他の金属を圧力を加えて圧延接合する技術のことです。圧力により金属と金属が原子間接合される圧延接合のため、表面に接着剤などは使わず剥離しにくい性質が特徴です。

異種金属接合することで単一の金属では得られない機能を加えることが大きな利点です。

具体的な金属で例を挙げてみましょう。
チタンとアルミのクラッド材は携帯電話やデジタルカメラ、ノートパソコンなどのカバー材に使用されています。
軽いのに強く硬い、更に成形性にも優れた材料となり加工しやすいです。チタンより安価なアルミを使用することでチタン単体よりも安価になります。芯材にアルミを使用することでチタンの熱伝導性の低さを克服することが出来ます。身体にも優しいチタンでアルミを挟むことにより、アルミの身体に及ぼす影響を抑えることが出来ます。このように単体の金属では得られない利点を生むため、あらゆる業界、製品で使用されています。

このクラッド材の豊富な実績を持つ当社は、自動車や鉄道、飛行機をはじめ、電気、電池、家電、携帯電話や産業用機械、建築材料など、非常に幅広い業界へクラッド材を提供されています。

クラッド材はコストダウン・軽量化・腐食防止・機能創出、これまでの問題解決をかなえてくれる素材です。

まだ世の中に出ていない金属同士の接合も常時研究されています。製品にゃ製造にお悩みを持たれているお客様がおられましたら、ぜひ当社にご相談ください。